お正月に飾る正月飾りですが、ついつい美味しいものに夢中になったり新年で仕事が忙しかったりなどして、気づいたら正月飾りを処分を忘れていたことはありませんか?
「家庭ごみと一緒に捨ててもいいの?」、「捨て方を間違えてしまえばなにか罰でも当たってしまうの?」など意外とわからないことが多いのではないでしょうか。
この記事では、処分のタイミングを逃してしまった正月飾りはどのように処分すればよいのかについてご紹介をします。処分方法を知ることで不安な気持ちが解消され、気持ちよく新年のスタートが切れるでしょう。
正月飾りの処分を忘れたらどうする?
代表的な正月飾りとして、門松、しめ縄・しめ飾り、鏡餅があります。
これらは歳神様をお迎えするための飾りとされており、今年一年の豊作や無病息災を歳神様に祈念します。
正月飾りの処分時期と処分方法はそれぞれで異なります。
門松、しめ縄・しめ飾り:松の内(1月7日、一部地域では1月15日)が過ぎたのち、近くの神社のどんど焼きで処分。
鏡餅:鏡開き(1月11日、一部地域では1月20日)にお好みの食べ方でいただく。
処分を忘れていた場合
都合が合わない場合や、うっかり処分を忘れてしまうこともあるかもしれません。その場合はどのようにすればよいのでしょうか。
一般的に門松、しめ縄・しめ飾りは宿った歳神様にお帰りいただくために、どんど焼きのようにお焚き上げでの処分が望ましいでしょう。
そのため、どんど焼きが過ぎてしまった場合でも近くの神社へ持っていき、お焚き上げをお願いするようにしましょう。
その際、神社によって対応が異なる場合やお賽銭を納める必要がある場合があるため、不安であれば事前に問い合わせてみることをおすすめします。
鏡餅はカビなどが発生していないのであれば、鏡開きが過ぎてからでもなるべく食べるようにしましょう。神様にお供えしたものなので捨ててしまうのは失礼にあたってしまいます。
正月飾りは家庭ごみで処分できる?
どうしても神社での処分ができなかったり鏡餅が傷んで食べられなかったりした場合、これらの正月飾りを家庭ごみで処分してしまってもよいのでしょうか?
結論としては、気にならないようであれば家庭ごみで処分しても問題ありません。
神社で処分ができないが縁起物を家庭ごみで捨ててしまうことに少し抵抗があるという場合は、お清めをして別な袋で差別化をして捨てるようにしましょう。
【お清めの手順】
- 布または新聞紙に正月飾りを広げる。
- 正月飾りに塩、酒をかけて清める。
- 布または新聞紙で包む。
家庭ごみで処分する際の注意点ですが、必ず自治体で定められた分別方法に従い可燃・不燃に分けて捨てるようにしましょう。
正月飾りは使い回してもいい?
ここまで、正月飾りの処分方法についてご紹介してきましたが、正月飾りは来年以降に使い回しても問題はないのでしょうか?
こちらも結論からお伝えしますと、各家庭の考え方や神様への信仰度合いによります。
お焚き上げをせずに来年以降にも使い回しをしてしまうと歳神様が帰れなくなってしまい、失礼にあたるとされてきました。
毎年、豊作や無病息災を祈念するためにも必ずどんど焼きでお焚き上げが必要だというのが、使い回しがダメとされてきた理由です。
現代の日本において歳神様への信仰というより、おしゃれとして正月飾りを飾っている家庭が多くなってきています。
環境問題の観点から、毎年新しい正月飾りを購入して処分してしまう風習も現代にはふさわしくないのも現状です。
使い回すという方法も決して悪いことではありませんし、歳神様も許してくれるでしょう。
使いまわせるお正月飾り3選
使い回しができるおすすめの正月飾りをご紹介します。
鏡餅(ガラス製)
工房 CRAFTHOUSE ガラス製 鏡餅 白(小) 敷板・梅結び水引・和紙付き 箱入り
ガラス職人がひとつひとつ丹念に手作りをしたガラス製の鏡餅です。
手のひらサイズなのでスペースが限られている場合やデスクなどに飾るのもおすすめです。
寄木のリース
お手持ちの飾りやドライフラワーをつけることもできます。しめ飾りだけでなくクリスマスリースや普段のインテリアなど、一年中使える木製のリースです。
飾り付けをアレンジするだけで毎年違った雰囲気のしめ飾りなどに変身させることができます。
鏡餅と門松(陶器)
陶器製 お正月飾り 手提げ盆のり 鏡餅と門松 明けましておめでとうございます!
小さなお盆にのった陶器製の鏡餅と門松の置物です。玄関などに飾ることで、これひとつでお正月の雰囲気を演出することができます。
まとめ
門松、しめ縄・しめ飾りの処分を忘れた場合について紹介しました。
- 近くの神社に持って行き、処分をお願いする。
- 鏡餅は、傷んでなければ食べる。
- 正月飾りを家庭ごみで処分する場合は、気にならなければそのまま捨ててもよい。
- 気になるのであればお清めをしてから捨てる。
- 可燃・不燃に分別してから捨てる。
- 正月飾りの使い回しについては、各家庭での考え方で問題なし。
ガラス製や木製のインテリア用正月飾りで、おしゃれでかつエコにお正月を迎えてみてはいかがでしょうか?
お正月は、新年のスタートという節目の行事でもあります。正月飾りの正しい処分方法を理解してよい一年を過ごせることを願っています。
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